鍼灸(しんきゅう) |
鍼(はり)療法は中国の伝統的な医療法で、体に360以上あるといわれるツボを刺激して治療を行う。同じツボを熱で刺激するお灸(きゅう)とあわせて鍼灸(しんきゅう)療法ともよばれる。
起源は明らかではないが、中国では4000年前から行われていたとされる。日本には仏教伝来とともに伝わり、明治の初めまで広く行われてきたが、西洋医学の普及につれ漢方薬とあわせて医療制度から取り残され、民間療法として残ってきたが、最近その効能が見直されている。
中国では鍼麻酔として広く用いられているが、日本では主に肩こり、腰痛などの疲労回復に用いられている。鍼灸を行うには「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師に関する法律」に基づき免許が必要。免許は国が認めた学校または養成期間で過程を終了したあと厚生労働大臣の行う試験に合格する必要がある。 |
柔道整復術(じゅうどうせいふくじゅつ) |
| 柔道整復術とは日本古来の柔術を起源にもち、打撲、挫傷、捻挫、脱臼、骨折などのけが人を手技療法で回復させる技術。手術をしないで整復、固定、後療等を行い、人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させるところに特徴がある。柔道整復師は国家資格で主に「接骨院」「整骨院」とよばれるところで、治療を行っている。 |
|
 |
按摩(あんま) |
按摩は中国から伝来した古い手技療法で「養老令」(718年)にも按摩師などの官職が記されている。手で人体をたたいたりなでたりしながら、血のめぐりを良くして、筋肉の緊張をほぐす。江戸時代にもっとも盛んになり杉山流、吉田流などが技を競った。杉山流のあんまは盲人、吉田流は目明きが多かったといわれる。明治時代には盲人の授産教育として按摩資格の免許制度が確立した。
現代では「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師に関する法律」に基づき免許が必要。免許は国が認めた学校または養成期間で過程を終了したあと厚生大臣の行う試験に合格する必要がある。 |
指圧(しあつ) |
| 指圧は、按摩から派生した手技療法で、明治後期に日本で発達した。欧米で発達した整骨療法やカイロプラクティックなどの知識をとりいれられている。按摩とは指の頭でツボを押して治療するところが異なる。マリリンモンローを指圧したことで一躍有名になった浪越徳次郎氏が昭和30年代に「指圧の心は母心、押せば命の泉わく」で一世を風靡した。こちらも「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師に関する法律」に基づき免許が必要。免許は国が認めた学校または養成期間で過程を終了したあと厚生大臣の行う試験に合格する必要がある。 |
マッサージ |
| マッサージの語源は「さすり」「押す」「捏ねる」からきており、人類が生まれてから本能的に手をつかって痛みを和らげてきた行為、すねわち「さする」「押す」「揉む」「叩く」などを効果的な方法に発展整理させてきたものがマッサージである。 古くはギリシャの医者ヒポクラテスもその効用を記述している。近代になりフランスの医師アムグロアスバレーが研究し、ヨーロッパ各国で普及した。 日本では明治中ごろ導入され、整形外科医療の一助として医療現場に採用されたが、日本古来の按摩と混合されあいまいなまま現在に至っている。マッサージ師は医療現場、スポーツ界、治療院、温泉施設などで幅広く活躍している。 |
|